] 院長挨拶|東京世田谷の無痛分娩 産婦人科クリニック 田中ウィメンズクリニック

東京世田谷の無痛分娩 産婦人科クリニック 田中ウィメンズクリニック

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院長放談、コラム

私の人生の中で今までに起きたことを、対談形式でご紹介したいと思います。

聞き手:マタニティー&ベビーケアサロン メビウスYO倉澤玲維子
ペリネイタルカウンセラー*として、当院の両親教室やSANGOクラブにも参加。
*ペリネイタルカウンセラー(妊婦に起こりがちな、病気とまでは言えない不快症状、
例えば肌のトラブル、むくみや肩こり、腰痛などに対するケアや、赤ちゃんに関するアドバイスを行う)

年月ごとに見る

院長コラム 2018年5月

田中4月8日(土)、9日(日)毎年恒例の「マタニティアンドベビーフェスタ(第14回)」がパシフィコ横浜で開催されました。今年も大好評でご来場者が昨年よりも3000人多かったとのことです。特にメインステージで歌った 一青窈さんの「こんにちは赤ちゃん」は大勢の聴衆の間に大きな感動を呼び起こしました。楽しいイベントが事故やトラブルも一切なく無事終了しましたのでほっとしております。
さて、今月は久慈先生にご登場いただきたかったのですが、先生は東京医大の教授でいらっしゃるのでお忙しくて対談の時間がなかなか取れません。そこで折を見て書いて頂くことにしました。お寄せ頂いたのが以下の文章です。是非ご一読ください。

パートを始めたころ

私が田中ウィメンズにパートで伺うようになってから、もう20年以上になります。伺い始めた頃はまだ1階には病室はなく、いまの病室があるところは応接室でした。外来もいかにも昭和、というレトロな雰囲気で、懐かしく思い出します。

我々が大学に入局したころ、「お産は自然が良い、薬はできるだけ使わないように」と教えられました。そのころは従って計画分娩も原則ありませんでしたし、吸引分娩は数えるほど、鉗子分娩は全くありませんでした。

当時無痛分娩も行っている病院はありましたが、そのころはまだ今のような無痛分娩の方法ではなかったためか、学会で聞く話ではお母さんの身体のダメージがかえって大きくなってしまう印象がありました。おそらく麻酔薬の濃度が非常に高かったことと、今のように痛みに合わせて麻酔薬の量を産婦さん自身が調節できる機械がなかったことも関係していると思います。

入局後しばらくして、そのころ所属していた大学で無痛分娩を開始した時も、麻酔薬を開始するタイミングや量の調節が難しく、分娩が進行しなくなってしまったり、早く進行しすぎたり、痛みが残ったりと、いつでも安心して行える無痛分娩、という印象ではありませんでした。

無痛分娩との出会い

そういう私が、このクリニックで現在の無痛分娩のお産に初めて立ち会った時の衝撃は忘れられません。その妊婦さんは、もちろんがんばっていらっしゃいましたが、その合間には笑顔で助産師さんとお話をしており、お産に立ち会ったご主人と上のお子さんも生まれるまではワクワク、生まれた後はご家族で写真を撮ったりして、私がそれまで抱いていた無痛分娩のイメージとは全く違うものでした。お産の後で「ああ、こういうお産もいいなあ」と、ひとり納得したことを覚えています。

無痛分娩の良さは、一つはお産に伴う耐えられないほどの痛みがないことです。お産の痛みは指を麻酔なしで切られるほどの痛みだと言いますが、たしかに麻酔なしのお産での女性の分娩の苦しみは大変なものです。それがなくなるだけでも、特に痛みに弱い産婦さんは本当に助かることでしょう。

ですが無痛分娩のもう一つの良さは、新しい生命が生まれてくる感動の瞬間を、ご自分も、ご家族もゆっくり、存分に味わえることだと思います。痛みを味わってお産することも良いことだと思いますが、痛みのないお産には別のすばらしさがあるのです。一人の女性がお産をする回数が少なくなった現在、一つ一つのお産を自分の人生の節目として大事にするために、無痛分娩はたしかに一つの有力な方法です。

私事ですが、我が家も二人の子供はこちらで無痛分娩でお産をさせていただきました。一人目は院長先生にお任せして、自分は扉の外で控えていましたが、二人目は妻も安心したのか、上の子と一緒に分娩室に入れていただきました。私にとってはいつも見慣れた風景を、ただ違う角度からみた、という印象でしたが、娘にとっては印象的だったようです。

経験とチームワークの必要性

私たちの年代は、産婦人科入局後に麻酔科研修が4ヵ月くらいあったので、こちらで硬膜外麻酔を研修させていただくときにも硬膜外麻酔手技につい ては、あまり違和感はありませんでした。

ただその後の麻酔管理については、もちろん院長先生が見てくださっていたので安心ではありましたが、最初のうちはとても不安でした。どこで麻酔薬を追加すべきか、追加するときにどのような体位が必要か、20例に1例くらいある硬膜外麻酔をもう一度刺しなおさなければならない症例をどのように見分けるか、などについて、麻酔科で全身麻酔を併用していた硬膜外麻酔の知識ではわからないことだらけです。

そんなとき、一緒に分娩を診てくれている助産師さんたちの経験と知識が計り知れないほど助けになりました。人間の体は機械ではありませんから、同じように麻酔が効いているはずでも、妊婦さんの訴える症状は様々です。その人の話す言葉に合わせて、麻酔が効いている部位を的確に判断しなければなりません。さらにお産では、分娩のステージによって麻酔を効かせなければならない部位が変わってくるために、常に次にどうなるかを予想して様々な麻酔の調節をしなければなりません。たくさんの症例を陣痛の開始から分娩まで、麻酔の量を調整しながら産婦さんに付き添っている助産師さん達は、もちろん院長先生の指導によると思いますが、わかりやすい言葉で状況を伝え、一緒に次の診療を考えてくれます。おかげで、私自身の無痛分娩のスキルも短時間で飛躍的に上昇させることができました。

また、助産師さん・看護師さんのスキルは、安心でゆっくりしたお産、という面でも積み重なっているように思います。たくさんの産婦さんを見てきたスタッフは、このタイミングでこんなことをアドバイスすれば患者さんが安心してくれる、というノウハウをたくさん持っています。分娩も初めて、まして無痛分娩は家族の誰も経験したことがない、という不安いっぱいの妊婦さんにも、自信を持って接してくれている姿を見ると、医師であるこちらも安心します。

田中ウィメンズで数多くの無痛分娩に立ち会うようになってから、別の病院で同じことができないか試してみたことがあります。もちろん硬膜外麻酔はできるのですが、なかなか同じような分娩進行にも、産婦さんの満足にもつながりません。やはりその原因は、助産師さんや看護師さんなど医師以外のスタッフが、無痛分娩の分娩進行や、常に変化する分娩の状況の中で麻酔が十分効いており、次の段階に進んでも大丈夫なのか、産婦さんにどのようなアドバイスをするべきなのか、ということにどれだけ慣れているかが違うことかを痛感しました。長い間に、少しずつ積み重ねてきた言葉では伝えられない経験は、一朝一夕にまなべることではありません。

どんな診療もそうですが、特に無痛分娩は分娩進行と痛みを止めるという、ときに相反する二つの医療のバランスをとる必要があります。常に安全な無痛分娩をするということは、医師と助産師・看護師がお互いのスキルを尽くしてこそ成り立つ、一つの技術作品ともいえるのではないかと思います。

マタニティ&ベビーフェスタ2018
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