自然分娩の7割以上は夜間や休日など、診療時間外に出産しています。でもこうした時間帯では、緊急事態が起こった場合に人手が不足し、対応が遅れがちになります。だから当院では「選択的無痛分娩」により、十分に診療態勢が整っている診療時間内の出産を心がけます。
選択的無痛分娩は、分娩準備状態の進み具合から自然陣発の時期を見極め、赤ちゃんにとっての出産最適期間の中での希望日に、出産できるように調整する分娩方法ですから、赤ちゃんにとっても安心のお産といえます。
しかしどんなに調整を重ねても、妊婦様一人ひとりの個人差や胎児一人ひとりの差があるので、全例が診療時間内分娩にはなりません。自然分娩では8割が診療時間外の出産なのに対して、当院では7割が日中に出産しています。また、硬膜外麻酔によって、すでに麻酔の準備ができているので、何らかの急変により緊急帝王切開が必要になった場合でも、迅速に手術に移行できて安心です。