当院の無痛分娩は選択的無痛分娩

痛みをとり、分娩を管理調節して日中に出産を導く分娩方法です。

35週から1週間毎に内診を行って分娩準備状態の進み具合を記録し、成熟度の変化から陣痛発来の時期を見極めます。 そして自然陣発の直前を分娩日に設定し、十分な診療体制が整った時間帯に分娩を誘導します。当院は土曜日および年間70日ほどある日・祝日も平常診療を行っているため、1年間に対する診療時間の割合が33%と高く、その上、計画的に診療時間内分娩を行っているため一般産科施設とは異なり、70%が診療時間内の分娩となっています。 30%が診療時間外の分娩となりますが、これは分娩日を自然陣発の極めて近い時期に設定するため、設定日前日に自然陣発し、その夜のうちに生まれてしまう場合もあったり、高齢初産などで子宮口が非常に硬い場合は、午後5時までに生まれない場合もあるからです。
このような診療時間外の分娩でも、産科麻酔専従医によって深夜でも無痛分娩を行っています。
時には、設定日直前に自然に陣発する場合もありますが、多くは陣発していない状態で前日に入院し、前処置をして翌日に備えます。翌朝自然に陣発する場合がしばしばあります。 陣発しない場合は、陣痛を誘発するために子宮収縮薬を使用します。
このように人手を揃えて構えて行う分娩では、状況の変化に対しても、早め早めに対処できるので、異常事態が起こりにくく、たとえ起こっても深夜や休日体制の時よりもはるかに対処しやすく安全性が高いのです。
以上、成熟期つまり自然に陣痛がつく直前に入院して誘発処置を行って、硬膜外麻酔で痛みを取り、分娩を管理調節して日中に出産を導く分娩法を選択的無痛分娩といいます。

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