HARA-indexは、お産の時になぜ限りなく1に近づくのでしょうか?
そこで、次のような仮説を立ててみました。直立二足歩行で移動する日々の生活(狩猟生活)の中で、妊婦のお腹の胎児は次第に成長して重くなり、大きくなった頭部が重力によって骨盤腔へと降りてきます。
そして日にちが経つにつれ赤ちゃんの頭の大きさに対して産道のゆとりがなくなってきます。
赤ちゃんの頭の周径と通路である産道の広さ(周径)が、丁度同じになった時に始まるのが人類の分娩であると仮定すると、分娩時のHARA-indexが限りなく1に近づこうとするのは、殿囲が産道の広さ(産道通過性)を示し、腹囲が胎児の頭の大きさの程度(胎児の未熟児性)を示すものだと言えるのではないでしょうか。
そうするとHARA-indexは胎児が産道を通過するときの難易を予測するのに役立つことになり、少し前から定期的に測定していけば陣痛が来る時期を予測することにも使えそうです。

上記グラフはHARA-indexと体格指数(BMI)の変動係数を妊娠中の各時期に測定したものです。このグラフを見ると妊娠による体重の増加を体脂肪の増加を計るための体格指数(BMI)に使っても全く意味がないことが分かります。
何故なら、妊娠末期の体重は胎児の発育の良否や羊水量の異常やむくみによる体重増加の有無という、体脂肪の増加以外に大きく影響する要因が多すぎるからです。
HARA-indexの変動係数は体格指数(BMI)に較べて初めから低い値ですが、妊娠の経過と共に直線的に減少します。これは妊娠末期の体格指数(BMI)が何の役にもたたないのと対照的に、HARA-indexがいかに役にたつかを示していると言えないでしょうか。