〈逆子(さかご)のお産〉

[doc] いやいや、どーもどーもごぶさたしてました。
田中ウイメンズ・クリニックの田中でございます。
さて、今月の特集〈産むときゃどーなる?〉はお読みいただきましたでしょうか?
でもね、あれはあくまでも「正常分娩」におけるお産の流れなんですよ。

ですんで、こちらのコーナーでは「骨盤位分娩」つまり〈逆子のお産〉についてお勉強していきたいと思います。

Q.「骨盤位分娩」ってなあに?
A. フツーのお産では子宮口から一番先に出てくるのは「頭」です。で、このフツーの状態の赤ちゃんの姿勢を「頭位」とも言っています。
ところが子宮の中の赤ちゃんにはそれが逆になっちゃってるケースがあるんですな。つまり頭が子宮底にあって、子宮口から出てくるときに 頭ではなくお尻や足が先に出てきてしまう…。これを「骨盤位分娩」いわゆる逆子のお産と呼んでいます。

Q.なぜ「骨盤位分娩」には危険が伴うの?
A. つまりですねー。足やお尻が先に出てくるってことは頭が最後になるわけですよ。
この時にへその緒が子宮壁と大きな頭に挟まれ、圧迫されて血流が止まる時があるんですな。この状態になったら急いで赤ちゃんを出さないと赤ちゃんが酸素不足になってしまうんです。
だから赤ちゃんが大きかったり、お母さんが高齢だったり初産だったりする場合は手術(帝王切開)で産ませる例が多くなるんです。こんな具合なので逆子のお産っていうのはリスクがつきまとうんですね。

Q.「骨盤位」(逆子)の分類は?
A. 「骨盤位」は大きく6つのケースに分類されます。
1.単臀位
[単臀位]
両足は上で、お尻から出てくる場合。
2.複臀位
[複臀位]
両足または一方の足のかかとがお尻と一緒に出てくる場合。
3.全足位
[全足位]
足が伸びていて両足のかかとが出てくる場合。
4.不全足位
[不全足位]
足が伸びていて片方の足のかかとから出てくる場合。
5.全膝位
[全膝位]
膝をまげた状態で両膝が出てくる場合。
6.不全膝位
[不全膝位]
膝をまげた状態で片方の膝が先に出てくる場合。

Q.「骨盤位分娩」の頻度は?
A. 妊娠中の検診で「骨盤位」と診断されても直ってしまうことが多く、
  • 妊娠7カ月で全体の30%
  • 妊娠8カ月で全体の15%
  • 妊娠9カ月で全体の6〜7%
という具合になってます。 で、実際に「骨盤位分娩」に至るのは3〜5%の妊婦さんです。 その中でもお尻から出てくる「臀位」は骨盤位分娩の70%で、逆子のお産の中では一番帝王切開をしないで済むケースです。次いで足から出てくる「足位」は30%、膝から出てくる「膝位」はごく稀で1%以下、このような逆子のお産では帝王切開が必要です。

Q.「骨盤位分娩」の安全な分娩法は?
A. 高齢初産や、胎児が母体と比べて相対的に大きい場合は帝王切開が無難です。
経産婦の単臀位は経膣分娩が可能です。この場合硬膜外麻酔による無痛分娩が最善の分娩法となります。もし途中で帝王切開に切り変えるとなってもた直ちに手術を移行できる点もメリットです。

[nin] たとえ「骨盤位」と言われても、
すべての妊婦さんに危険が発生するわけではありません。
でも、もし8カ月になっても逆子の場合は
マタニティビクスなどで 「頭位」にしておくにこしたことはないですね。

(マタニティビクスについてはここをクリック!)

それでは次号まで、ごきげんよう!