ではスポーツと運動療法の違いを見てみましょう。下の表1をご覧下さい。
表1:メディックスのあり方
| 身体運動 | スポーツ | 運動療法 |
| 目 的 | エンターテイメント | 1)病気の治療(病人)
2)健康の維持増進(健常者) |
| 方 法 | ルール 専用の施設と道具 | 運動療法の3要素 |
| 意 義 | 1、個人
- 闘争本能を昇華させる
- 忍耐や協調の精神を養い、友情を深める
- 勝利の喜びや達成感で心を豊かにする
2、社会
- スポーツショウ→経済の活性化
- スポーツ文化→社会の活性化
| 1、個人
- 健康になる
- 目標を持った自立的な生活がしやすくなる
- 怪我をしにくい体になる
2、社会
- 医療費の削減
- 社会の健全化
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| 問題点 | 健康が得られるとは限らない (怪我と偏った体の使い方) | 楽しくない →継続性困難(従来の運動療法) |
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スポーツはエンターテイメントであり必ずしも健康になるとは限りません。
体の使い方にも偏りがあり、ケガというリスクがつきまといます。
一方、運動療法では健康な体造りが目的なので安全性が極めて重要でケガがあってはなりません。
しかしながら従来の運動療法は糖尿病の治療や、骨折、脳梗塞による筋や関節に生じた後遺症を治すため等、医療施設で病気の治療として行われています。
つい最近まで病院には縁のない一般の健常者にとって、スポーツを行う以外に病気にかからないための体造りをする運動療法は存在しなかったのです。
運動療法は有効運動量を一定の頻度で一定の期間継続することで成立するのですが運動の基本としては左右均等に全身の筋肉を使う持久的全身運動でなければなりません。
しかも比較的短時間に有効性と経済性を最大にするためには安全限界内である程度高い運動強度が必要です。
スポーツの中でこれに利用できるものは、しいてあげればジョギング、エアロビクス、徒手体操、速歩、水泳などです。スポーツと運動療法は目的が違うのでこのようなスポーツで行われる動きを運動療法に取り入れます。
病気を治す運動療法は苦病を取り除くという目的意識があるので動機付けが簡単ですが、健康な人がそれを維持増進するための運動療法は動機付けへのインパクト(症状)がないのでカウンセラーの語りかけや楽しさの要素が必要です。
マタニティビクスはメディックスの中でも健常な妊婦さんのための運動療法にあたります。また、ハイリスク妊婦(病的な妊婦)のためにはマタニティビクス・メディカルがあります。他の運動療法ではメディカルチェックが非常に重要ですがマタニティビクスの開始にあたっては簡単なメディカルチェックでスタートできます。なぜなら妊婦さんは産科施設で定期的にメディカルチェックを受けているからです。