運動療法とスポーツ

〜メディックスってなあに?〜

[doc] どーも、どーも皆さん、
お身体の調子はいかがですか?
<田中ウイメンズクリニック>院長の田中でございます。

今回は今月の特集のマタニティビクスにちなんで、
「運動療法とスポーツ」についての
お話をさせていただきます。

従来の医療というものは「病気を治す」のが主な目的であるため、主役は薬物療法と外科療法、舞台は医療施設でした。
しかし、これからは健常者が「病気にならない」ための医療が重要です。
「病気にならない」体造りの医療では運動療法と栄養療法が主役になり その舞台は医療施設に附帯した施設(運動のためのスタジオやメンタルヘルスケアーのためのカウセンリングルーム)になります。

[考える絵]私達は従来からある「病気を治す」ための運動療法と、健常者が「病気にならない」ための新しい運動療法との二つのメディカルエクササイズをメディックスと名付けました。

私達はこのメディックスのためのメディカルチェックの要となり、運動療法に利用できる運動負荷装置メディックスウェイブを開発し、動的な負荷を加えて生体反応をチェックするDST(ダイナミックストレステスト)とメンタルヘルスケアーを組み合わせたメディックスカウンセリングシステムを完成させました。

メディックスについて
ではスポーツと運動療法の違いを見てみましょう。下の表1をご覧下さい。

表1:メディックスのあり方
身体運動スポーツ運動療法
目  的エンターテイメント1)病気の治療(病人)
2)健康の維持増進(健常者)
方  法ルール
専用の施設と道具
運動療法の3要素
意  義1、個人
  1. 闘争本能を昇華させる
  2. 忍耐や協調の精神を養い、友情を深める
  3. 勝利の喜びや達成感で心を豊かにする
2、社会
  1. スポーツショウ→経済の活性化
  2. スポーツ文化→社会の活性化
1、個人
  1. 健康になる
  2. 目標を持った自立的な生活がしやすくなる
  3. 怪我をしにくい体になる
2、社会
  1. 医療費の削減
  2. 社会の健全化
問題点健康が得られるとは限らない
(怪我と偏った体の使い方)
楽しくない
 →継続性困難(従来の運動療法)

スポーツはエンターテイメントであり必ずしも健康になるとは限りません。
体の使い方にも偏りがあり、ケガというリスクがつきまといます。
一方、運動療法では健康な体造りが目的なので安全性が極めて重要でケガがあってはなりません。
しかしながら従来の運動療法は糖尿病の治療や、骨折、脳梗塞による筋や関節に生じた後遺症を治すため等、医療施設で病気の治療として行われています。

つい最近まで病院には縁のない一般の健常者にとって、スポーツを行う以外に病気にかからないための体造りをする運動療法は存在しなかったのです。

運動療法は有効運動量を一定の頻度で一定の期間継続することで成立するのですが運動の基本としては左右均等に全身の筋肉を使う持久的全身運動でなければなりません。
しかも比較的短時間に有効性と経済性を最大にするためには安全限界内である程度高い運動強度が必要です。
スポーツの中でこれに利用できるものは、しいてあげればジョギング、エアロビクス、徒手体操、速歩、水泳などです。スポーツと運動療法は目的が違うのでこのようなスポーツで行われる動きを運動療法に取り入れます。
病気を治す運動療法は苦病を取り除くという目的意識があるので動機付けが簡単ですが、健康な人がそれを維持増進するための運動療法は動機付けへのインパクト(症状)がないのでカウンセラーの語りかけや楽しさの要素が必要です。

マタニティビクスはメディックスの中でも健常な妊婦さんのための運動療法にあたります。また、ハイリスク妊婦(病的な妊婦)のためにはマタニティビクス・メディカルがあります。他の運動療法ではメディカルチェックが非常に重要ですがマタニティビクスの開始にあたっては簡単なメディカルチェックでスタートできます。なぜなら妊婦さんは産科施設で定期的にメディカルチェックを受けているからです。

メディックスの3要素
身体運動をメディカルエクササイズとして行うためには下記の3要素が備わっていなければなりません。
  1. エクササイズに対する確実な動機付けをする
  2. 熟練の指導者が安全な有効運動量を与え、楽しい体験によって継続させる
  3. 有限の期間を定めてメディカルチェックによって安全性と有効性が確保されている
  1. 動機付け(目標設定)
  2. 実技指導者
    (安全で有効な運動指導と達成意欲の維持)
  3. 期限(達成度の評価)

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