親子マタニティビクス
〜妊娠中のママと幼児のための運動プログラム〜
[doc] どーも、どーも皆さん、
お元気ですか?
<田中ウイメンズクリニック>院長の
田中でございます。
今月の特集では産後のエクササイズである
アフタービクスのお話をいたしましたが、
子育て中に二人目の赤ちゃんを妊娠したらどうするのか?
今日はそのための運動療法「親子マタニティビクス」
についてご紹介させていただきます。

1.親子マタニティビクスとは
妊娠中のお母さんと幼児(1.5歳〜3.5歳)のための運動プログラム、それが「親子マタニティビクス」です。
発育ざかりの幼児期の精神身体機能の発達を助長する運動と、マタニティビクスを無理なく結びつけたこのエクササイズは、お母さんと幼児が共同作業を行うことから成り立っているのです。

  1. 親子マタニティビクスの特徴
    1. 幼児
      自我に目覚め、自分の意志で体を動かすことができるようになったけれど、共同作業を経験したことのないこの時期の幼児を、一つのグループワークの中に包み込みます。

    2. 妊娠中のお母さん
      お腹にいる二人目の赤ちゃんに良い影響を与えながらも幼児と愛情の絆を強めることが出来ます。幼児にお母さんのお腹にいる赤ちゃんの心音を聞かせたり、膨らんだお腹に触れさせてみたり、胎動を感じさせたりして、幼児の心の中にやがて生まれ来る弟や妹に対する愛情を芽生えさせ、新しい家族を受け入れる心の準備を促す効果も期待できます。

    3. 幼児を持つお母さん
      アフタービクスで幼児を連れてきたお母さんがそのまま続けているケースも多く、幼児と一緒に楽しそうに運動する妊Pと一緒になって運動することによって、安心して次の妊娠を受け入れることができるようになります。

 
  1. なぜ親子マタニティビクスなの
[レッスン]近年児童の体の柔軟性の低下が大きな問題となっています。文部省の体力・運動能力調査報告書によると20年前より著しい低下傾向が見られ、児童の腰痛肩凝の増加、姿勢の悪化が報告されています。この状況を改善するには幼児期の運動能力や関節機能の向上のための取り組みはとても重要です。幼児の身体は発達著しい時期なので何もしない場合と目的意識をもって能力を引き出す努力をした場合とで大きな差があります。幼児に向けての具体的なアプローチとしては音に対する反応や、かけ声、遊びなどを通じて多様な動作を多様な速さで行い、それによって身体認知能力を高め同時に関節機能の発育によって柔軟性を増進させることができます。

[幼児への目的][母への目的]
・運動機能の向上
(押す・引く・立つ・歩く・走る・飛ぶなど)
・言語発達への刺激
・音判断の向上
・他者との関わり〜社会性への入り口
・退行現象(赤ちゃん返り)の防止
・有酸素運動の効果
・安産傾向
・不定愁訴(マイナートラブル)の緩解
・精神面への好影響
・産褥期への好影響
・育児への勇気づけ
[親子への目的]
・母と子の心のふれあい
・同年代の幼児を持つ親子の交流による精神面への好影響
・スキンシップ
・共通体験により家族間の関わり方への好影響

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親子マタニティビクスの実際

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