4.分娩第3期
うっし!赤ちゃんは無事に誕生だぁ。 おっと、でもまだ終わりじゃないんですよーん。【赤ちゃんを外に産み出して、胎盤を排出するまで】を分娩第3期と言い、後産期とも呼びます。
1) | 赤ちゃんを産み出した後の子宮は急速に収縮して、胎盤が子宮壁からはがれる。 |
2) | 胎盤のはがれた所から出血があるが、裂傷などがなくて分娩直後の子宮収縮がいいと出血量は少なくてすむ。 |
長々と説明しちゃいましたが、以上が正常分娩の流れです。 曲がりくねった狭いイバラの道を通り抜けるために赤ちゃん自身もクルリと何度も回転したり、体や頭を曲げたり反らしたり、おまけに骨をズラして頭のサイズまで変えちゃうわけで、大変な努力をしてるわけなんですねェ。しみじみ。 それでも、完全に通り抜けるためには子宮の収縮だけじゃなかなか前に進めないんです。そこで周囲からさらに圧迫を加えて子宮内部の圧力を高めるために、お母さんのいきみの動作が必要になってくるわけです。赤ちゃんが産まれる直前にはこのいきみが陣痛に加わります。 こんな具合に赤ちゃんとお母さんによる必死の共同作業があってこそ分娩はスムーズに進行します。 いきむ(腹圧を高める)ためには腹筋と横隔膜の筋力はとっても重要となるわけです。 |